問合せ先:富山県総合デザインセンター
TEL 0766-62-0510(平日 9:00〜17:00)
www.toyamadesign.jp
有限会社エピファニーワークス(事業受託者)
TEL 0766-54-6210

主催:富山県

※個人情報の取り扱いについて:申込者の個人情報は、富山県(以下、主催者)が適切に管理し、本事業の実施運営に関わる作業ならびに主催者からのその他イベント告知等のお知らせのみを目的として使用いたします。個人情報は、契約に基づく委託先を別として第三者には提供いたしません。

オープニングイベント 新しい社会を支えるテクノロジー ✕ デザイン REPORT Vol.3

“一人乗りの乗り物”としての電動車椅子「WHILL」、常識を覆す“愛されるためだけに生まれてきた”ロボット「LOVOT」。今、マーケットを賑わす2つのプロダクトは、テクノロジーとデザインが高度に融合した先進事例です。開発を担当したデザイナーをお招きし、コアコンピタンス(強み)やオープンイノベーションなどの視点から、ものづくりの最前線にある革新のヒントを探りました。


トークののち、富山県総合デザインセンター桐山所長がモデレーターとなり、新しい社会を支えるテクノロジーとデザインの可能性について語りました。


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2019年11月6日(水)開催


DISCUSSION 新しい社会を支えるテクノロジー ✕ デザイン

WHILLデザイナー 塚本 皓之 

znug design代表 / LOVOTデザイナー 根津 孝太 

モデレーター 桐山 登士樹 




プロセスから探るベンチャーのおもしろみ


ー 桐山:WHILLとLOVOTはベンチャーの成功例。成功の要因は何でしょう。

塚本:現場主義であることが大きいと思います。顧客のニーズをしっかり捉えることで、リアリティと説得力が増します。

根津:例えば大企業での車作りだったら、ある程度フォーマットが見えるので、こうやれば大失敗がないというのがわかるんです。けれど、世の中にないものを生み出す場合は定型フォーマットが使えない。その時は、どれだけ検証のサイクルをまわすかが大事。LOVOT開発時に何度も検証を繰り返したのは自信を持って「絶対」と言えなかったから。10回に1回しか失敗がなくても、不安があるなら検証すべきだと思います。

塚本:新しいものを作るということは、プロセスから探るということです。最初からビジョンがあるわけじゃなく、考えながら進んでいくんです。

根津:プロセスを考えながらやっていくのは面白いことです。会社の体質を若く保とうとすると、完成したプロセスをこなしていく人も大事だけれど、新しいプロセスを生み出していくことも大事です。


ー 桐山:ベンチャーだと、資金を集めるのも大変ではないですか?

塚本:共感を得られるかどうかが重要です。ビジュアルを描いてプレゼンし、共感を引き出せるかどうか。

根津:投資をしてくれるということは、僕らの「夢に乗っかる」ということです。今の状態で作れるものを何でも作って見せて、夢の実現を信じてもらう努力をします。



最後は人が答えをくれる


ー 桐山:日本人はモジュールが設定されていることからの拡大は得意ですが、無からスタートするのは不得意のように感じます。

塚本:ユーザーをよく観察すると、言葉に出てこないことがきっと見つかります。

根津:行き詰まったときは周りが助けてくれます。お客さんや仲間と過ごす中で、ひょんなことから解決の糸口が見えたりする。最後は人が答えをくれますね。




文化と心が生み出す強み


塚本:WHILLの強みは、車椅子の概念やバイアスを変えるデザインです。

根津:LOVOTの強みは、どれだけ愛してもらえるか、どれだけ抱っこしてもらうか。そこに対する技術開発は参入障壁になっていると思います。僕は、ものづくりのバックグラウンドとして大事なのは、文化だと思っていて。LOVOTも八百万の神を信仰してきた日本人特有の文化の中で生まれたもの。最後は、DNAに組み込まれてきた文化観が大事。日本人としてしっかり作りこんだものは、然るべき努力をすれば、参入障壁ができると信じています。

塚本:WHILLも、心の話を大事にしています。最後は、使う人の幸せを感じ取って、アウトプットし届けられているのか、そこが重要になってくると考えています。




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